投稿日時 2011-07-10 03:32:01 投稿者 着地した鶏 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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遅刻&滑り込み、申し訳ありません。 描いてから投稿するかしないか数日悩んでいたらギリギリになってしまいました(汗) 一枚目の高杉はややメジャーどころを狙いましたが、二枚目は100%私の趣味で完全にドマイナーな人物です。 オッサン分を加えたくて……。 【Jacques Loeb(1859-1924)】 ドイツ出身、アメリカの生理学者。 名前はジャック・レーブ(手持ちの広辞苑ではロイブとなってますが、Wikiではレーブになってたので。多分どちらも英語読みだと思います) さて眼鏡で髭なこのオッサンの功績は、ずばり『ウニの単為生殖実験』でしょう。 単為生殖、つまりオスまたはメス単体のみで子個体を生み出すこと。 レーブは化学物質(塩化マグネシウム)を使うことでウニの卵に刺激を与え、精子による受精をさせずにウニの幼生を発生させることに成功しました。 雄を必要とせず雌のみで子を成す。処女受胎というのは聖書や各地の神話・伝説で古くから考えられてきたことですが、これを実現させた彼の実験はまさにセンセーショナルで衝撃的です。 (高校時代の模試でこの実験を初めて知ったとき、私も非常に大きな衝撃を受けました) しかし、センセーショナル過ぎるものが必ずしも皆に認められるわけではありません。 彼がこのことを発表したのが19世紀最後のエイプリルフール(1900年4月1日)であったことも災いし、彼の実験に否定的な目を向ける人も少なくなかったようです。 フランスのとある新聞では彼の実験を『ムッシュ・マグネシウムとマダム・ウニとの結婚で生まれた化学的市民』と揶揄したらしいです。 ですが一方『トム・ソーヤの冒険』で知られるマーク・トウェインは『レーブ博士の驚くべき発見』と題したエッセイの中で彼の実験を新しい科学の進歩と評価しています。 彼は何度もノーベル賞の候補に挙がりましたが最終的に受賞することはありませんでした。 (科学研究の礎・先駆けとなるような実験・発見をした人物にノーベル賞が与えられない、というのはよくあることですが非常に残念なことです) そのせいかJacques Loeb氏の知名度は現在日本では非常に低く、日本語のWikiには“生理学者”ぐらいの説明しか書かれていません。 ですが、少なくとも彼は偉大な科学者の一人でしょう。 ――以上説明―― 説明長ったらしくてすみません(泣) もうブログの方で書くべきだったと後悔してます。 というわけで画像のオッサンは実験発生学のパイオニア的存在で、個人的にもっと評価される(脚光浴びる)べきだと思っている御仁です。 ちなみに手に持っている黒いぐちゃぐちゃはウニのつもりです、はい。まったくウニにも栗にも見えませんが(泣) 本当はブログを書いて他の企画参加者さん達に挨拶回りに行くべきなんでしょうが、私は飛び入り参加者ですし、何より口下手の恥ずかしがり屋なので……ごにょごにょ。 ですから世界の片隅で静かに皆さんの描かれた素晴らしい絵をニヨニヨしながら見て一人ホクホクしております。 では、御眼汚し失礼しました。 企画主催者のタチバナナツメさんには本当に感謝しております。楽しい企画をありがとうございました。 |
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